現在、日本国内においてケロイドや円形脱毛症などの治療に広く使われてきたステロイド局所注射薬「ケナコルト-A」が、メーカーの製造・出荷制限により全国的に著しい供給不足(ほぼ流通がない状態)となっています。これにより、多くの医療機関で治療の制限や断念を余儀なくされているのが現状です。
当院では、「これまで続けてきた治療を止めたくない」「他院で断られてしまって困っている」という患者様のために、同じ有効成分である海外製のトリアムシノロン製剤を正規の手続きにて並行輸入し、治療を継続できる体制を整えました。
国内承認薬ではないため自費診療となりますが、これまで保険診療で通われていた患者様の経済的負担をできる限り抑えられるよう、【使用量に応じた細かな料金設定】を採用しております。どうぞお気軽にご相談ください。
当院のトリアムシノロン注射の特徴
- 治療の継続が可能: 国内でケナコルトの在庫がなくなり治療を断念せざるを得なかった方も、当院で同様の局所注射治療を受けていただけます。
- 同一の有効成分: 使用する薬剤は、国内製ケナコルトと同じ成分である「トリアムシノロンアセトニド」です。
- 無駄のない量に応じた料金: 「少しの量しか使わないのに高額な費用がかかる」ということがないよう、使用したお薬の量に合わせた良心的な価格設定にしています。
対象となる主な適応疾患
皮膚科・形成外科領域において、以下のような症状でお悩みの方が対象となります。
- ケロイド・肥厚性瘢痕: 傷跡が赤く盛り上がり、痒みや痛みがある症状。
- 円形脱毛症・瘢痕性脱毛症: 局所的な抜け毛や、進行を抑えたい脱毛症状。
- 炎症性ニキビ: 赤く腫れ上がったニキビの炎症を速やかに鎮めたい場合。
- その他: 肥厚性苔癬、結節性痒疹など、ステロイド局所注射が有効とされる皮膚疾患。

料金について
国内未承認の海外製剤を使用するため保険適用外(自費診療)となりますが、患者様の負担を最小限に抑えるため、使用量(mg単位)に応じた段階的な料金プランをご用意しています。
診察料
- 初診料: 3,300円(税込)
- 再診料: 0円 (定期的に通いやすいよう、2回目以降の診察料はいただいておりません)
薬剤費(使用量に応じた料金)
| 薬剤量(mg) | 料金(税込) | 目安(※症状により異なります) |
|---|---|---|
| 4mg | 3,300円 | 顔の小さなざ瘡ケロイドや、炎症性ざ瘡、ごく局所的な部位など |
| 8mg | 5,500円 | 体幹の一般的なサイズのケロイドなど |
| 12mg | 7,700円 | 肥厚性瘢痕、ケロイドの個数・範囲により増量 |
| 16mg | 9,900円 | 肥厚性瘢痕、ケロイドの個数・範囲により増量 |
| 20mg | 12,100円 | 肥厚性瘢痕、ケロイドの個数・範囲により増量 |
【重要】頭皮の円形脱毛症治療を受けられる方へ
頭皮の円形脱毛症に対するトリアムシノロン注射は、肥厚性瘢痕やケロイドへの注射とは異なり、細かく複数回に分けて丁寧に注射を行っていく必要があります。
そのため、円形脱毛症の治療に限り、上記のお薬代とは別に【手技料:5,500円(税込)】を頂戴しております。あらかじめご了承ください。
ご留意いただきたい点(未承認医薬品に関する注意事項)
医薬品医療機器等法(薬機法)の規定に基づき、以下の点をご理解いただいた上で治療を行います。
- 未承認医薬品等: 本治療で使用するトリアムシノロン製剤は、日本の薬機法における承認を得ていない海外製剤(個人輸入)です。
- 入手経路等: 当院医師の責任において、適正な手続きのもと並行輸入しています。
- 国内の承認医薬品等の有無: 同一成分の国内承認薬(ケナコルト-A)は存在しますが、現在深刻な供給停止状態にあります。
- 諸外国における安全性等に係る情報: 諸外国において、同一成分の製剤が広く医療現場で使用されており、重大な副作用の報告は国内承認薬と相違ないとされています。ただし、万が一重篤な副作用が発生した場合、国の「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となります。
治療の流れ
- カウンセリング・診察: 医師が現在の皮膚の状態やこれまでの治療経過を拝見し、注射の適応があるか判断します。
- 施術: 対象部位に細い針を用いて、慎重に薬剤を局所注射します。
- 次回のご案内: 症状に合わせて、4〜6週間ほど間隔を空けて次回の治療をご案内します。
医師からのメッセージ
ケナコルトの供給不足によって、これまで順調だった治療がストップしてしまい、不安な日々を過ごされている患者様がたくさんいらっしゃいます。当院では、そうした方々が治療を諦めることなく、安心して通い続けられる場所でありたいと考えております。自費診療にはなりますが、費用面でも通いやすさを第一に考えた設定にしておりますので、まずは一度お気軽にご相談ください。
※本治療は国内未承認の海外製トリアムシノロン製剤を使用する自由診療です。治療によるリスクや副作用(皮膚の萎縮、毛細血管の拡張、色素沈着など)が生じる可能性があるため、必ず事前の診察で医師による適切な判断と十分な説明を行います。