ニキビ・皮脂

ニキビ・皮脂

ニキビは、過剰な皮脂分泌と角質の肥厚によって毛穴が詰まり、そこでアクネ菌が増殖して炎症を起こすことで発生します。そのため、治療は「皮脂の抑制」「毛穴詰まりの解消」「アクネ菌の殺菌」を同時に行う必要があります。
一般の保険薬による治療で効果が不十分な場合や、より根本から皮脂を抑えたい場合は自費での治療が選択肢として上がります。

イソトレチノイン

特に過剰な皮脂が原因で生じるニキビを根本から治療する薬として、
世界中の重症ニキビ治療ガイドラインで「最高ランクの治療薬」として
推奨されている内服薬が、「イソトレチノイン」です。

イソトレチノイン(商品名:アクネトレント、ロアキュタン、アキュテインなど)は、ビタミンA誘導体の一種で、直接皮脂腺を縮小させる作用を持ち、肌質そのものを変えていける薬剤ですが、日本では未だ保険適応外(自由診療)のお薬です。

副反応や既往歴に注意すべき薬ではありますが、1クール(6か月から9か月)内服すると、かなり長期にわたって肌質の改善をご実感頂けるという特徴があります。

スピロノラクトン

イソトレチノインが皮脂腺そのものを縮小させる作用のある薬であったのに対して、ホルモンに作用してニキビや皮脂を抑えていくお薬が「スピロノラクトン」です。

スピロノラクトンは元々は高血圧用の利尿薬ですが、
男性ホルモン(アンドロゲン)の働きをブロックする作用を有し
ており、それによりニキビの改善効果が期待できます。
女性のホルモンバランスの乱れから生じるニキビや、顎周りに繰り返しやすい大人ニキビにお勧めのお薬です。

イソトレチノインに比べ、肌全体の強い乾燥などの肌トラブルが少なく、体に穏やかに作用します。

いずれのお薬も保険薬に比べ根本的な体質改善の要素が強く、効果もご実感頂きやすいですが、
一定の副反応を生じる可能性もあるため、当院では定期的な採血検査で異常項目がないかを確認しながら処方を行っております。


ニキビ・皮脂に対するスキンケア

また、どれだけ良い治療を受けても、日々のスキンケアが間違っていると皮脂トラブルは悪化
します。自宅でも正しいニキビ・皮脂のケアをしていきましょう。

1.洗顔は1日2回、泡で優しく
  • すすぎはぬるま湯(32〜34℃)で行います。
  • ゴシゴシ洗ったり1日に何度も洗顔すると、肌が乾燥していると判断し、
    逆に皮脂分泌が増えてしまいます。
2.脂性肌でも必ず保湿する
  • 水分が不足すると、肌がバリア機能を守ろうとして余計に皮脂を分泌します。
  • 油分の多いクリームは避け、ノンコメドジェニックテスト済み(ニキビの元になりにくい)の
    化粧水やみずみずしいジェルタイプを選びましょう。
3.食事と生活習慣の改善
  • 糖質や脂質の多い食事は皮脂分泌を増やします。ビタミンが豊富な果物や野菜類を意識
    して摂取しましょう。
  • 睡眠不足やストレスは、皮脂腺を刺激するホルモン(コルチゾールやアンドロゲン)を増や
    してテカリやニキビを悪化させます。

ニキビや皮脂に関し、根本的な治療をご検討頂いている方は是非お気軽にご相談ください。