脾粒腫と汗管腫ー顔のブツブツー
皆様こんにちは!林です。
夏は皮脂や汗の分泌量が増え、顔のブツブツしたできものが気になる季節になりました。
顔にできるブツブツにはいろいろありますが、タイトルにある脾粒腫と汗管腫は意外と見分けがつきにくく、また頻度としても多いお悩みです。
脾粒腫は比較的若年から性差なく見られますが、汗管腫は30代以降の女性に発症しやすい印象があります。
脾粒腫(はいりゅうしゅ、ひりゅうしゅ)は、毛穴に角質が詰まることで生じる腫瘤で、1~2mmほどの白いもしくは淡黄色い丘疹として現れることが多いです。
特に目まわりやおでこ、鼻の周囲などにできることが多いです。原因ははっきりしていませんが、産毛の毛穴から発生する体質的なものや、機械的な刺激や外傷後にできるものがあります。
治療は、外観上気になる場合は炭酸ガスレーザーなどで穴を開けて、詰まっている内容物を取り除きます。

汗管腫は皮膚の汗腺が真皮内で増殖したもので、1~3㎜の皮膚色のなだらかな隆起として現れることが多いです。汗の分泌が盛んになる夏に目立つようになり、それ以外の季節では縮小することもあります。
特に目の周囲、下まぶたに目立って発生し、いくつかまとまって存在することが多いです。
治療は炭酸ガスレーザーで削ったり、 アグネスやポテンツァなどのニードルRF治療が行われます。
当院では炭酸ガスレーザーのフラクショナルレーザーで、格子状に熱を加えながら治療する方法もお勧めしております。

触ると脾粒腫のほうがやや硬めでプツっと中身が詰まった感じ、汗管腫のほうが隆起がなだらかで柔らかめの印象があります。
肉眼的には区別がつきにくいことも多いので、実際の性状や個数・分布などを見たうえで治療法をご提案させていただきます。
炭酸ガスレーザーによる処置後やしばらく赤みは残りますが、当院で使用しているAcuPulseは創部の炭化を起こさず、傷あとのきれいな仕上がりを目指せます。
夏に多い顔のブツブツのお悩みもぜひLIKKAスキンクリニックにご相談くださいませ!