HARG+(ハーグプラス)療法

HARG+療法(ハーグプラス療法)とは

HARG+療法は、全世界で長年の実績があるHARG療法の、さらに進化した治療法です。HARG療法は、「Hair Re-Generative therapy(毛髪再生医療)」の頭文字をとって名付けられたものであり、従来はAAPE® V2.0というヒト脂肪幹細胞由来サイトカイン製剤を使用していましたが、より高い効果を目指すべくエクソソーム製剤(ASCE+HRLV)に変更となり、治療名称がHARG+(ハーグプラス)療法となりました。これまでの含まれていた成長因子はそのままに、幹細胞から放出されたエクソソームが1バイアルあたり100億個含まれています。さらにタンパク質・成長因子が1008種類、マイクロRNAが589種類含まれています。
HARG+療法は、日本医療毛髪再生研究会が認定する施設でのみ行うことのできる治療方法で、当院もHARG+療法認定施設のひとつとなっております。

【画像】ASCE+
【画像】ASCE+

エクソソームとは

エクソソームとは、分泌細胞からターゲット細胞にメッセージを伝えるメッセンジャーとして働く“細胞間の伝達物質“で、活発に体内を循環しています。エクソソームの内部には分泌細胞に由来するタンパク質や核酸(マイクロRNA、メッセンジャーRNA)が含まれていて、これらを別の細胞に受け渡すことで情報伝達をおこなっています。エクソソームを受け取った細胞は、受け取った情報に従って細胞機能を調整し、組織の修復など、体内の様々な現象を制御しています。

エクソソーム自体は体内のあらゆる細胞から放出されますが、現在、各種疾患の治療や美容効果が報告されているのは間葉系幹細胞(Mensenchymal stem cell:MSC)が分泌するエクソソームです。ASCE+はヒト脂肪幹細胞培養上清液を、さらに特許取得のろ過技術を用いてフィルタリングし、エクソソームのみを抽出した高純化エクソソーム製剤です。その働きとしては以下のようなことが期待されます。

  • 発毛促進(毛包細胞を分化・増殖させることで発毛を促します。)
  • 毛包細胞の強化(老化や損傷した毛包の修復・再生を行い、毛髪を強化します
  • 頭皮の修復(紫外線や外的要因によるダメージを修復・再生。頭皮環境を整えます。)
【画像】エクソソームとは
【画像】エクソソームとは

髪が育ちやすい頭皮環境が整う

エクソソームには血管を新しく作る働き(血管新生)や、炎症を抑える働きがあると言われています。エクソソームを頭皮に投与することにより、頭皮トラブルを鎮め、髪をつくる毛包の細胞に栄養を行き渡らせることで、ヘアサイクルが正常化されるなど効果が期待できます。毛髪が正常に育つための土台を整えてくれる働き、すなわち畑に例えるなら土壌を豊かにするような働きがあると考えられます。

太さやツヤが出て、髪質が若返る

またエクソソームを頭皮に投与することで、毛母細胞の活性化が期待できます。毛母細胞が細胞分裂を行うことで髪の毛がつくられているため、細胞分裂が活発になるとハリ・ツヤのある太い髪がつくられやすくなります。結果、髪質の改善効果が期待されています。

HARG+療法の毛周期への働きかけ

毛髪は、毛髪が太くなる「成長期」、毛乳頭細胞の活動が低下して弾力のない細い毛髪になる「退行期」、毛乳頭細胞が次の毛髪になる準備状態となり生えていた毛髪が脱毛していく「休止期」という、おおよそ5年のヘアサイクル(毛周期)を繰り返しています。脱毛症は、成長期が短縮し、退行期・休止期に移行しやすくなるため脱毛が増加します。また休止期が停滞し次の毛髪が生えるまで長期化するので、地肌が透けてきてしまうのです。

このヘアサイクルは、毛球部分の毛乳頭細胞の働きを促進するサイトカインと抑制するサイトカインなどにより制御されています。

【画像】毛周期

HARG+療法にてエクソソームを投与することで、下記のような結果が示されました。

  1. ヘアサイクルの正常化を促進
    エクソソームは毛乳頭細胞の働きを促進するサイトカインの活性を誘導し、成長期を長く保ち、休止期から成長期への毛髪再生を促進します。
  2. 毛髪の成長期を促進
    幹細胞培養液に含まれるエクソソームを投与したところ、毛髪の成長を促す毛乳頭細胞が最大30%増殖しました。
  3. 成長期の持続
    退行期を誘発した毛乳頭細胞にエクソソームを投与したところ、最大45%まで毛乳頭細胞の細胞退行を制御することが確認されました。すなわち成長期が延びて脱毛が減少することになります。
  4. 退行期への早期移行を制御し、休止期を短縮
    毛乳頭細胞の働きを制御するサイトカインや炎症性サイトカインを制御するので、退行期への早期移行を制御し、休止期を短縮することが確認されました。
【画像】毛周期
【画像】毛周期

治療の流れ

➀治療当日は整髪料(ヘアワックスなど)は一切つけずにお越しください。

②頭皮に麻酔スプレーを塗布します。麻酔薬が頭皮に浸透するまでの約20分間お待ちいただきます。

③医師が丁寧に薬剤を注入していきます。

④施術後は頭皮をふき取った後に、マッサージにて周囲組織へ浸透を促します。

⑤ご自身にてドライヤーで乾かして頂き終了です。

治療回数と治療期間について

施術間隔3-4週間
施術回数6回(推奨)

より確実に育毛を促すため、通常6回(1クール)の治療をお受けいただくことをおすすめしています。
HARG+療法では、一定期間継続して治療を受けていただくことで効果が現れてきます。症状などで個人差はありますが約3回程度の治療で発毛効果を実感し始める方が多いです。

① 頭部の1/3(頭頂部などの部分的な薄毛):1バイアル使用相当
1回80,000円
(1か月分のデュタステリド内服薬および7%ミノキシジル外用液含む※)
6回セット400,000円
(毎回の施術後の1か月分のデュタステリド内服薬および7%ミノキシジル外用液含む※)
② 頭部の2/3(比較的広範囲な薄毛):2バイアル使用相当
1回120,000円
(1か月分のデュタステリド内服薬および7%ミノキシジル外用液含む※)
6回セット600,000円
(毎回の施術後の1か月分のデュタステリド内服薬および7%ミノキシジル外用液含む※)
③ 頭部全体:3バイアル使用相当
1回160,000円
(1か月分のデュタステリド内服薬および7%ミノキシジル外用液含む※)
6回セット800,000円
(毎回の施術後の1か月分のデュタステリド内服薬および7%ミノキシジル外用液含む※)
  • デュタステリド内服薬および7%ミノキシジル外用液は男性にのみお渡しします。女性に対しては7%ミノキシジル外用液のみをお渡しします。
HARG+(ハーグ)療法は必ず毛髪再生しますか?

禿毛の症状は原因や経年によって個人差が大変多いため、カウンセリングによる患者さん個々の症状に合った治療方法で施術します。2年間の検証では対象となる禿毛部位に対する効果として産毛から細毛、そして丈夫な毛へと成長させる効果が確認されています。

HARG+(ハーグ)療法は何回で効果が現れますか?

毛髪は一般成人で一日に0.35mm~0.4mmほど伸びていきます。HARG+(ハーグ)療法を施術し毛乳頭付近から毛髪が再生してきても頭皮表面にある毛穴まで約3~5mmほどありますので毛穴まで到達するのに約2週間ほどかかります。そこから毛周期に従って産毛から軟毛へと成長します。発毛効果を自覚できるのは3回目の施術後から4回目の施術前(月に一度の施術で3ヶ月目から4ヶ月目)が症例として多く見られますので、ここが一つの目安となります。2回目で効果を実感したケースもあるので個人差があります。

HARG+(ハーグ)療法に使用されるグロスファクターは安全ですか?

国外(米国・欧州・アジア各国)では数千例が臨床で使用されています。国内でも動物実験と臨床テスト300例を行い、アレルギー起因物質も含まない安全性が確認・検証されています。その安全性と臨床効果は世界的に権威のある「DERMATOLOGIC SURGERY」にも論文掲載され文献となっています。

HARG+(ハーグ)療法前にパーマやカラーリングをしてもいいですか?

パーマやカラーリングは治療開始の2週間以上前に済ませてください。最終施術後から2週間以上経過すればOKです。カットの場合は施術から3日以上空けてください。

HARG+(ハーグ)療法の施術時間はどのくらいですか?

注入方法や施術範囲によって違いますが、注入自体は約10~20分ほどです。施術前後の処置を含め1時間前後が目安となります。

HARG+(ハーグ)療法の後、髪をセットしたり洗髪できますか?

施術後のセットは、ブラシなどで施術部位をこすったり整髪剤を多量に使用しなければOKです。さらに施術当日は施術部位を刺激しないで軽めのシャンプー洗髪をお勧めします。

副作用の報告は?

報告がありません。日本国内で10年以上の臨床実績において、感染・アレルギーの報告はありません。

細胞を注入するの?

細胞そのものを投与しません。そのため、以下のような利点があります。

  • 細胞の癌化のリスク回避(特許番号10-0874613)
  • 患者様自身から細胞を摂取・培養する必要がありません。